【読書記録】はじめての人のための3000円投資生活
概要
少額から始められて、手間をかけずにできる低リスクの資産運用を紹介している本です。
- 資産運用に月3千円、貯金1万円で10年、30年と継続したときに、どれぐらいの金額になるか?
- 貯金と資産運用の金額のバランスは?
- 資産運用を知らないときに、ついやってしまうこと
などなど資産運用を始めるとき、気になる点について、わかりやすく書かれています。
書籍情報
著者:横山 光昭 | |
出版社:株式会社アスコム | |
定価:1,210円(税込) | |
おすすめ度(5段階):3 |
目次
1.さあ、3000円投資生活を始めよう
2.3000円投資生活なら「貯金感覚」でコツコツ増える
3.1万人の家計を見てきてわかった「投資の分かれ道」
4.絶対にやってはいけない、投資とお金の使い方
ポイント
〇バランス型にするか、インデックス型で国内・国外を分散投資するか
リスクの低い資産運用といえば、どの本でも取り上げられる方法として、インデックス型の投資信託を持つこと
ただインデックス型の投資信託を持つとき、国内・国外の投資信託をバランス良く持たないと安全なインデックス型の投資でもリスクの高い投資になりかねない
国内・国外の投資信託のバランスを考えるのも面倒な人は、それを買えば国内・国外の資産へ自動的に投資されているバランス型の投資信託を買うことを、本書では推奨しています
ただ、バランス型の投資信託はインデックス型に比べると手数料などの経費がやや割高になっている
なので、バランス型の投資信託で資産運用に慣れてから、インデックス型へシフトすることも検討してみるのも良いかと思います
〇家計の消費、浪費、投資のバランスを整える
資産運用のための資金をつくるため、家計の収支バランスを整える必要がある
本書で推奨しているバランスは
- 消費:70%
- 浪費:5%
- 投資:25%(貯金:15% 投資:10%)
ですが、個人的に浪費5%は少し厳しい印象です
私は、消費を70%⇒60%、浪費を5%⇒15%が妥当だと思っています
結局、ストレスフリーで継続できる、ちょうど良いバランスは、年代で変わりますし、臨機応変に計画は変えていけば良いのではないかと思います。
※途中の計画は臨機応変に対応しても良いですが、最終目標を達成できないと良くないので、そこは注意しましょう
〇金融機関のおすすめ商品は、おすすめされてはいけない
資産運用を始めようと考えたとき、真っ先に相談したくなるのが身近にある銀行ですが、銀行には相談しない方が無難です
パッと思いつく問題点としては
- 1回の投資金額が高額(最低でも50万ぐらいから)
- 手数料がネット証券に比べると割高
投資金額が高額になると、資産運用でリスクが低い投資方法と言われている分散投資ができなくなります
分散投資がリスクが低いことを銀行も知っていますが、銀行も商売ですから1回の成約の販売手数料が少ないと提案の労力に対しての効率が下がります
だから、顧客に一括で購入してもらって、手数料を多く取る提案を出してきます
それに手数料絡みでいうと、同じ商品をネット証券で購入したときよりも手数料が割高です
銀行で金融商品を販売すると営業、販促費などの経費がかかるので、ネット証券よりは手数料は自然と高くなります
銀行のおすすめ商品も、流行に沿ったものが多いので運用益は出しにくい印象です
相談しやすい身近な銀行を利用するのも良いですが、銀行側の提案を鵜呑みにせずに、どの金融商品を買うかは自分で決めた方が良いと思います